北海道沖の巨大地震 最大で20メートルの津波想定 防災ニュース

2020年3月30日

3月30日 北海道の東側、十勝沖から北方領土にかけて広がる日本海溝・千島海溝周辺の海域を震源とする巨大地震に関する専門調査会がこのほど、最大クラスの津波の暫定的な想定をまとめました。これは、内閣府防災が東日本大震災を受け、マグニチュード9クラスの巨大地震が発生した場合の津波想定について、改めて検討していたものです。

このたび暫定的に算出された想定では、域とする十勝・根室沖や日本海溝を震源域とする三陸・日高沖の地震では、釧路市やえりも町など最大20メートル以上の高さの津波が発生するとされています。そのほかにも、函館市で最大で9メートルあまり、函館市役所周辺でも4メートルあまり、釧路市役所周辺で6メートル程度、厚真町の火力発電所周辺で5メートル前後の津波が襲来すると想定されています。

国は、現在北海道を通じて市町村へ説明会を行っており、最終的な想定を近いうちに公表する予定です。北海道は、東日本大震災の翌年に道としての津波想定を公表していますが、今回国から最大クラスの想定を出したことを受けて見直しを進めていくことになります。順次、道内の市町村が作成するハザードマップや地域防災計画などが変更されていくと予測されます。

防災ログ事務局:南部優子


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