国交省 自然災害時のBCPをテーマに運輸事業の安全を考えるシンポジウムを開催 防災ニュース

2020年10月21日

10月21日 「自然災害時の事業継続を考える」をテーマにした「運輸事業の安全に関するシンポジウム2020」が10月6日、東京の会場とオンラインにて開催されました。

このシンポジウムは、運輸事業の安全の向上させる場として国土交通省が開催しているもので、国の運輸安全マネジメント精度が導入された2006年から毎年開催されています。今年度は、名古屋工業大学学院社会工学専攻教授・リスクマネジメントセンター防災安全部門長の渡辺研司教授が「ネットワーク型社会の自然災害対応に求められる運輸事業者のレジリエンス」と題して基調講演を行いました。

基調講演では、激甚化している風水害の気象変動リスクや、多様化し連鎖する被害、相互乗り入れやターミナルの巨大化による運輸モード間の相互依存性と脆弱性の増加など、近年の災害からみえる課題が指摘されました。それらを踏まえ、広域・複合災害を意識した地域内連携や地域型BCM(事業継続マネジメント)として関係機関が関わったタイムライン(事前防災行動計画)の整備など、レジリエンス強化を図る必要が説かれました。

基調講演のあと、先進の取組事例として運輸事業者4者による災害対応に関する取り組みが紹介されたほか、パネルディスカッションや、運輸安全マネジメント優良事業者への表彰も行われました。

防災ログ事務局:南部優子


関連ニュース