環境省、災害廃棄物を支援する人材バンクの運用開始 防災ニュース

2021年2月22日

2月22日 環境省は、災害廃棄物の処理を経験したことのある職員を支援員として登録し、平常時や災害時に活用する人材バンク「災害廃棄物処理支援員制度」を2020年度からスタートさせました。
平常時には災害廃棄物処理に必要な体制、業務内容や業務量、費用や補助金などの情報を提供し、手続きや調整のノウハウを伝え、災害発生時には被災地に派遣して災害廃棄物の処理に関する実務上のアドバイスを行います。

近年多発する大規模な豪雨や台風など、災害が発生すると大量のがれき(廃棄物)が発生します。
災害時には、これまでに災害廃棄物処理を経験した職員が被災地へ派遣され、処理計画や撤去などで大きく貢献してきました。
一方で、全体としてどのくらい派遣できる人がいるのか、誰に何を頼めるのかなどの整理はされてきていませんでした。

このような背景から環境省では、災害廃棄物の処理を実際に経験した職員を登録しておき、平常時はスキルアップのための情報提供、発災時には被災地へ赴いて支援する「人材バンク」の運用を始めました。

人材バンクに登録された支援員は、具体的には以下のような助言・調整のサポートを行います。

<平常時>
・災害廃棄物処理の業務内容、業務量、費用
・災害廃棄物処理に必要な体制の整備
・処理能力を超える量の災害廃棄物が発生したときの対応
・調整や手続き方法

<災害時>
・災害廃棄物発生状況の把握
・仮置き場管理
・災害廃棄物等の分別区分
・住民やボランティアへの広報
・業務の進め方やスケジュール管理
・損壊家屋の解体撤去の手続き

画像出典:環境省「災害廃棄物処理支援員制度について 解説」

防災ログ事務局:南部優子


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