宮城県沖で地震 震度5強を観測 防災ニュース

2021年3月20日

3月20日 2021年3月20日(土)18時9分、宮城県沖を震源とした地震がありました。マグニチュードは6.9の大きさでした(暫定値、速報値7.2から更新)。
宮城県の10市町村で最大震度5強を観測したほか、岩手県、福島県で震度5弱など、東日本の広い範囲で震度4以上となりました。また、震源の深さが59km(暫定値、速報値約60kmから更新)と深く、規模も大きかったため、宮城県北部では、長周期地震動階級3を観測しました。

この地震発生から2分後の18時11分、気象庁は津波注意報を発表しました。避難指示を発令し、避難所を開設した自治体もありました。明確な津波は観測されず、19時30分に解除されました。

今回の地震は先月2月13日に発生した地震とはタイプが異なり、陸側のプレートと海側のプレートとの境界で起きた「逆断層型」。東日本大震災のときと同じメカニズムでした。
東日本大震災の余震活動は徐々に低下傾向にありますが、1年あたりの発生数は震災前より多い状態が続いていて、引き続き警戒が必要です。

この地震により、21日11時の時点で、宮城県内で7人の負傷が確認されています。住宅やライフラインには大きな被害の情報は入っていません。
交通機関では、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線が同日遅くまで運転を見合わせるなどの影響がでたほか、東北自動車道、磐越自動車道、山形自動車道が一部通行止めになりました。
宮城県内では土砂崩れなどが発生し、通行止めになる市道もあり、翌日から撤去作業が行われました。

大きな地震が発生した後の震源域周辺にはエネルギーがかかっており、さまざまなタイプの地震が発生します。
週明けにかけて天候が崩れ、風雨が強くなっています。地震の揺れが強かった地域は、地盤が緩み、土砂災害の危険が高まっているため、今後の気象状況に十分注意しましょう。

(画像出典:NHKニュース「宮城県で震度5強」(2021年3月20日18時13分配信)

防災ログ事務局:南部優子


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