大川小津波訴訟 事前防災に過失 防災ニュース

2018年4月27日

26日、仙台高裁は石巻市大川小津波事故訴訟の控訴審判決で学校側の過失を認め県・市に14億3,610円の賠償を命じた。一審の仙台地裁判決では教員らの避難対応の過失のみを認定したが、控訴審では、震災時の大川小の危機管理マニュアルが適切だったかどうかが最大の争点となり、学校は津波避難場所を定めておくべきだったとして、市教委に組織的な過失があったと判示した。学校の事前防災で法的責任を認めた司法判決は初めてとなる。

<大川小津波訴訟>
東日本大震災の津波で大川小では児童74人、教職員10人が死亡・行方不明になっており、児童23人の19遺族が、市と宮城県に約23億円の損害賠償を求め、2016年10月に仙台地裁は県・市に計約14億2660万円の賠償を命じ、遺族と市・県の双方が控訴した。


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