「乳児用液体ミルク」今夏にも解禁 防災ニュース

2018年3月20日

3月20日 政府は、乳児用液体ミルクの国内販売を今夏にも解禁する方針を固めた。液体ミルクは、粉ミルクよりも乳児に飲ませる手間が少なく、常温で一定期間保管することもでき、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の際にはフィンランドから支援物資として届けられ被災者に重宝された。これまで安全性の規格基準がなかったため、国内企業による製造・販売はできなかったが、早ければ今夏に規格基準を定める省令を改正する見通しで、国内製造が可能になる。

小池百合子東京知事は、液体ミルクの国内製造・販売基準作りを以前より国に要望しており、災害時のみでなく、子育て負担の軽減にもつながるとしている。また商品化後には、東京都の備蓄などの工夫もできるとし、液体ミルクの備蓄に取り組みたい意向も示した。試験期間などが必要なため、商品が店頭に並ぶのは1~2年後になる見通し。


関連ニュース