家具固定と通電火災(防災専門図書館企画展12月28日まで) お知らせ
2018年12月16日
12月16日 6月20日から始まりました企画展「震度7の連鎖:首都直下地震を考える ~福井地震から70年~」は、今月28日(金)をもって閉会します。
これまで、当サイトにて、
・福井地震から70年目
・体感震度と計測震度
・「福井地震」震度7と建築基準法
・(特別編)西日本豪雨と北海道胆振東部地震
と、展示内容をお伝えしてきました。
今回は「建築基準法」の続きと「家具固定」「通電火災」の展示コーナーとをご紹介します。
福井地震後に建築基準法が制定されてから今日まで約70年間、大地震が起きるたび建築基準法は見直されてきました。展示では「耐震建築の歴史 -地震被害を受けて変わる基準を追う-」と題して、市街地建築物法制定(大正8)→関東大震災(大正12)→市街地建築物法改正(大正13)→福井地震(昭和23)→建築基準法(昭和25)→新潟地震(昭和39)…といったように、地震発災と制度の制定・見直しの歴史を年表にまとめ、関連する資料と共に展示しています。
そして、耐震化して家が潰れなくとも、家具が倒れて死傷してはいけません。そこで「家具固定」の資料や、固定に使えるグッズも展示しています。また内閣府が調査した家具固定に関する世論調査結果を、パネル展示しています。そこから見えるのは、家具固定しない理由は「やろうと思っているけれど先延ばし」が群を抜いて多く、「面倒だから」を含めると50%を超えている現状です。しかし、大阪北部地震で本棚が倒れて亡くなられた方がいます。固定すれば助かったかもしれない命。揺れた時に後悔しないですむようにしたい、そう感じていただければと思います。
さらに、地震で怖いのが「通電火災」。内閣府の広報パンフレットには「ご存じですか?地震による火災の過半数は電気が原因だという事実」とあります。自宅から出て避難する際に、ブレーカーを落とせば防げる通電火災ですが、その時にブレーカーを落とす心の余裕のある方は少ないでしょう。そこで登場するのが「感震ブレーカー」。当館では3社から異なるタイプの感震ブレーカーをお借りして、その機能を体験できるように設置しています。ぜひ体感され、自宅に設置されることをお勧めします。
企画展では、これら以外にも国や都が出す被害想定、避難所・災害食・防災グッズなどの資料も御覧いただけるよう展示しています。企画展終了までに、ぜひ、ご来館ください。
企画展「震度7の連鎖:首都直下地震を考える ~福井地震から70年~」
(会期:12月28日まで)
<防災専門図書館> https://www.city-net.or.jp/library/
住所:東京都千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館8階
電話:03-5216-8716
開館時間:平日9時~17時
入館料:無料
最寄駅:地下鉄永田町駅・麹町駅(Google mapでも検索できます)